代表理事メッセージ

毎年、奈良の正倉院展にまいりますと、古代の日本人は、月、太陽、風、山川、樹木などの自然界の中に神や様々なものを感じとって暮らしていたと痛感します。西洋では神様を信じるが、日本では神様を感じるといわれることがありますが、草花や樹木の“気”を感じ、自分の心身の声に耳を澄まして暮らし、あたたかく豊かでおおらかな古代の日本人の日常を感じとることができるのです。そしてシルクロードを通じて、ササン朝ペルシャから中国・朝鮮半島を経て、様々なものが日本に伝わってきたことに感動を覚えます。

中医学もそんなふうにして日本に伝わったひとつだと思います。

私自身も、中医学によって体調が整い、中医学の奥深さを日々感じて暮らしております。

現代人が忙しさの中で“心を亡くす”ことがないように、伸びやかに暮らせる方法をみつけて欲しいと願っております。

地球を傷つけない自然の素材や食材を使い、大地や自然の息吹を感じて暮らすことの大切さを、分野や専門が異なっても同じ意志を持つ講師陣と共に、多様な学びの場を提供していきたいと考えおります。

代表理事 栗山 純子